2013年10月06日

ウミホタル観察会

片男波でウミホタル観察会の手伝いをしてきました。

ウミホタル観察会を初めてから、早3年目になりますが、
あっという間に参加人数が定員に達したとことで、毎年好評です。

ウミホタルが何かについて、簡単に説明すると米粒よりやや小さいミジンコですが、
ホタルという名前に負けない程、強烈に青白く発光する生き物です。

一般的な蛍とちがうのは、ウミホタルは体内で発光するのではなく、
吐き出した分泌液(唾みたいなもの)と海水が反応して光ります。
びっくりした時や、求愛の際に唾を吐き出して光る特徴があり、
夜中の砂浜に行くと、波にびっくりして光っているウミホタルが見れます。

実際の泳いでいるウミホタルを撮影したのがこちら。
泳ぐウミホタル
(黒い点が目。ほっぺの黄色が光る分泌液を蓄える部分。黒い部分が胃)

日本の海岸のほとんどに生息しているのものなので、格段に珍しいものではありませんが、
夜中の砂浜を歩かないことや、波が穏やかなところでないと見つけにくいので、
地元の人でも知らないことが多いのです。
生息数が多い地域(淡路島や館山)では観光イベントとして利用されています。

またよく間違われるのが夜光虫ですが。こちはプラクトンで肉眼ではみれない程小さく、
赤潮等の栄養が豊富な時に発生しますので、砂浜にはいません。

片男波のウミホタルが、いつからやってきたかについては諸説があります。昔はいなかったのです。
地域新聞で片男波にウミホタルが生息している事が報じられたのは、2004年頃ですが、
私が2000年頃に、片男波に遊びに行った際に、青く光っていた事を覚えているので、
少なくても2000年には、生息していたことになります。

片男波は人工海岸であり、あの白い砂は広島沖産の海底の砂らしいとのこと。
つまり、広島産のウミホタルが砂に紛れて、片男波にやってきたというのが
有力だと思いますが、本当のところは不明ですが、
ウミホタルにとって片男波は居心地がよかったのは間違いないでしょう。

ウミホタル観察会ですが、
たくさんウミホタルが見れる日もあれば、まったく見れない日もあり、
イベント時はいつもぶっつけ本番です。いなかったらごめんなさい状態です。
それ故に、光ってくれた時は安堵と歓喜が人一倍です。

今回の観察会は、天候が不安でしたが無事に光ってくれて、
参加された人も満足頂けたかと思います。

下記は、捕まえたウミホタルを放流直後の写真です。実際はもっときれいです。
片男波のウミホタル

長くなりましたので、実際のウミホタルの釣り方については後日記載します。


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Posted by 9makichi at 19:55│Comments(0)ウミホタル
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